もしあなたに出会えていなかったら

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FlowBack LIVE TOUR 2019 “The Answer” ライブレポート

 

  「逆流」という名を携え、観客0人からキャリアをスタートさせた、5人組ダンスボーカルグループFlowBack。結成6年目に突入した彼らは現在、自身最大規模となる20都市25公演のライブツアー、"The Answer"を開催している。2月1日(金)梅田TRADを皮切りに、全国19都市24公演を駆け抜け、残すは4月27日(土)のツアーファイナルのみとなった。今回はダイジェスト版という形でこのツアーの模様をお伝えしたい。

  FlowBack(フロウバック)はセルフ楽曲における作詞作曲担当のMASAHARU、振り付け・構成担当でリーダーのTATSUKI、グッズデザイン担当のREIJI、スタイリング担当のMARK、ラップ担当のJUDAIの個性豊かな5人からなるダンス&ボーカルグループ。2013年に結成、2016年9月にメジャーデビュー、2017年11月に結成5周年を迎えた。ファンのことをFlowBackFamily略してFBF、スタッフのことをFlowBackCrew略してFBC(あるいはFBCrew)と呼ぶ。

  今回のツアーでは公演内容が2パターンあり、交互に開催していくという挑戦的なスタイルが採用されている。便宜上「白ver.公演」と「黒ver.公演」と呼び分けることを予め断っておく。

 

□クリエイティビティが光る白

  FlowBackのSEとしては珍しいギターのサウンドがメインのSEが会場を一気に高揚させる。白を基調とした衣装を身に纏った5人がステージに現れ、1曲目の“Let's Get Together”がスタート。普段ならタオルを振り回す曲がダンスで魅せる曲と化し、会場のボルテージは開演早々最高潮に。「あなたにとって最高の週末にします!」というリーダーTATSUKIの掛け声で始まったのは、ツアー開始直前にリリースされた“Weekend”。New Jack Swingを彷彿とさせるサウンドに、TATSUKIが振り付けしたダンスが光る。3曲目の“Heartbreaker”は、失恋ソングでありながらアップテンポかつフォーメーションチェンジを活かした巧みなコレオグラフで魅せる楽曲。ファンからの人気が高い曲の1つ。今では恒例となった終盤のMARKとREIJIの‘いちゃつき’も、ファンにとっては堪らない瞬間だ。

熱気に満ち溢れた会場で最初の3曲のパフォーマンスを終え、最初のMCに入る。それぞれ自己紹介が終わると、早速曲フリが始まる。4曲目は今回のツアーで初披露となる“Young and Free”。“Weekend”のカップリング曲である。ついつい体を揺らしてしまいたくなる、いつものFlowBackの楽曲とは少し違った味わいを持つこの曲は、二日酔いの気だるさと、夜通し宴を楽しむ高揚感の、一見正反対な側面が両方感じられる。新曲のパフォーマンスを堪能した後はLIVE定番曲の“Let Me Love You”がスタートし黄色い歓声が上がる。恋する甘酸っぱい気持ちを描いたポップなこの曲は、音源化はされていないものの、昨年開催された“I AM”ツアーで披露されて以降、LIVEでは定番の曲となった。披露されたばかりの頃は“ただ見るだけの曲”であったが、今では曲中の“Trust this”という歌詞を会場にいるほぼ全員が全力で叫ぶようになり、“一緒に楽しむ曲”に成長した。6曲目の“Be Mine”ではサビで一緒に踊ることができる振り付けがあり、ファンの一糸乱れぬ動きにメンバーが「シンクロ率やばいね!」と毎回のように驚きを見せた。

  2回目のMCでは、今回のツアーの企画「#FlowBackきたよ」に関する話を展開。この企画は、FlowBackがその日の公演の会場近くの場所に足を運び5人で写真を撮り、その場所について話をするという企画だ。度々脱線しつつもご当地の話題で笑いに包まれた会場の空気を、“FAMOUS”で一気に変える。サビ前のMASAHARUの「I wanna be your FAMOUS」という囁きに、心を掴まれない人はいないだろう。8曲目はギターやベースが効いた“Showstoppaz”。3rdシングルのカップリング曲であり、こちらも体を揺らしたくなるような1曲だ。2番を飛ばしブリッチ・ラストサビを歌い上げそのまま曲が終わると思いきや、MASAHARUが拳を挙げ音を止める。その拳を強く下に下げると同時に始まる“BREAKOUT”。思わず息を飲む演出でスタートしたこの曲は、2018-19年プロバスケットボールリーグのテーマソングとして、選手達の背中を押してきた。力強いパフォーマンスから一転、会場はしばし暗闇と静寂に包み込まれる。センターに佇むラッパーJUDAIに薄暗いスポットライトが当たると、言葉を紡いでいく。「未発表曲、“OVER DRIVE”……くらえ。」の一言で始まった“OVER DRIVE”は、FlowBack史上最も力強く、泥臭く、人間味溢れる楽曲だ。ハリケーンのごとく去っていき、SEが流れる。長く深い吐息が流れると、始まったのはTATSUKIとMARKのユニット曲“little bit mo’ ”。FlowBackの楽曲にはなかなかない艶やかさに会場中が陶酔する。うっとりしていると、銀色のジャケットと滴る汗が眩しいMASAHARUが突然ステージに現れる。iPadを駆使しDJ顔負けのビートメイクを披露すると、REIJIとJUDAIもステージへ登場。MASAHARUのビートメイク、REIJIのライブペインティング、JUDAIのフリースタイルラップの3つの要素が織りなすクリエイティビティに富んだセッションは、何が生み出されるのかとワクワクが止まらない、胸が高鳴るステージであった。

  セッションが終わるとTATSUKIとMARKがステージに再び登場。互いのユニットのパフォーマンスを褒め合う。TATSUKIから「結成当初から大切にしいている曲があります」とバトンを渡され「この曲は4年前に僕が書いた曲です。一言で言うと、失恋の曲です」と曲フリを始めるMASAHARU。「この曲をそれぞれで受け取ってほしい」と伝えると流れる“落ち葉”。終わりを迎えてしまった恋を、その恋の相手を、その相手に恋していた自分自身を、愛おしく思う気持ちが感じられる失恋ソングだ。そのままMASAHARU出演ドラマの主題歌であった“I SWEAR”へ。コーラスワークが印象的なこの歌は、タイトル通り異性への愛を誓ったラブソングである。恋の終焉を迎えた“落ち葉”に続けて聴く“I SWEAR”は、深く考えさせるものがある。

  しんみりとした雰囲気の中MCに突入。ここでは主にリーダーであるTATSUKIが思いの丈を打ち明ける。ツアー前に感じていた不安や、ツアーが始まってからの気付き。「答えがたくさん落ちてます」と、ツアーのタイトルである“The Answer”になぞらえて話す。終盤戦に向けJUDAIがコール&レスポンスを要求すると、メンバーの熱い想いに負けじと声を出すFBF。その声の大きさに時折圧倒されるメンバーも。会場が揺れるほどのC&Rからスタートしたのは“All This Time”。間奏でFBFが‘推し’の名前を叫ぶ場面があり、真っ正面から愛をぶつけられたメンバー達はどこか嬉しそうな笑みをこぼす。“All This Time”でヒートアップした会場に“WE ARE!”のイントロの重低音が響く。最後のサビではメンバーも含め会場にいる全員が人差し指を掲げ、会場全体が1つになった。「デビュー当時は‘ここまでやってきた’という意味があったけど、‘これから長い道のりを歩んで行きたい’という意味を込めて歌います」というTATSUKIの言葉で始まった最後の曲は、FlowBackのメジャーデビュー曲“Come A Long Way”だ。魂のこもったステップ、胸が張り裂けそうになる歌声。FlowBackが新たな一歩を踏み出そうとしていること、いや、踏み出したことを予感させた。

  メンバーが捌け暗転ししばらく経つと会場に湧き上がったのは「アンコール!」ではなく「FlowBack!」の声。FlowBackの単独ライブならではの光景だ。FlowBackコールが続く中、突如“イケナイ太陽”のイントロが流れる。最初のパートの直前でステージ袖から少年のように勢いよく駆け込んでくる黒のツアーTシャツを着たメンバー達。本編を終え、少し下がっていた会場の温度が再び急上昇する。MCではREIJIがデザインしたツアーグッズの話題になり、メンバー同士が肩を寄せ合ったりMARKとREIJIが寸劇を始めたりと、本編最後とは異なる緩やかな雰囲気が流れる。白ver.公演も残すところあと1曲。生きていると良い時も悪い時もある。それはFlowBackだけでなくFBFもだ。どんな時でも互いに傘をさし合う存在でありたい。そう願うメンバーの想い込められた“After Rain”。優しい歌声が会場を包み込み、エモーショナルな雰囲気で幕を閉じた。

 

 

□原点回帰の黒ver.公演

  白ver.公演と同じく、FlowBackのSEには珍しいギターメインのそれが、会場に緊張と興奮を与える。メンバーがステージに登場し、白ver.公演と同じく“Let’s Get Together”で鮮烈なスタートを切る。ただ、白ver.公演との決定的な違いは、衣装である。白ver.公演では白を基調とした衣装を身に纏っていたメンバーは、黒を基調とした衣装を身に纏って登場した。1曲目で会場を盛り上げると、JUDAIの「Are you ready!!」の掛け声で“Heartbreaker”がスタート。3曲目はメジャーデビュー曲である“Come A Long Way”。2ndシングルから1stシングルという流れは、彼らの軌跡を辿っているようにも感じる。

  自己紹介を終えると“Young and Free”、“Let Me Love You”、“Be Mine”で緩急をつけつつ会場の温度を高めていく。ご当地ネタのMCで笑いの絶えない和やかな空間を作り上げると、JUDAIの「僕たちの名刺代わりの1曲です」という曲フリで、先程のMCとは打って変わって“BOOYAH!”でクールな一面を見せる。この曲は今や知らないものはいないと言っても過言ではないクリエイターSTY氏が手がけた、中毒性の高い楽曲だ。それぞれの個性が顕著に現れたソロダンスパートも必見である。続く“Turn Around”は、“Heartbreaker”のカップリング曲であるが、“Be Mine”や“Showstoppaz”といったカップリング曲たちと比較すると披露される頻度が低く、‘レア曲’と化している。TATSUKIの幼馴染であり、今話題のR&BシンガーRIRIのバックダンサーとしても活躍中のmonaが振り付けた、男らしくもどこか繊細なダンスで魅せる。恍惚と見入るFBFの目を覚ますかのように始まる“VERSUS”は、オリコンデイリーランキング3位を記録した1stフルアルバムの表題曲だ。こちらもSTY氏が手がけた楽曲であり、燃えたぎる炎を宿したパフォーマンスに、さらに会場のボルテージが上がる。その熱を帯びたまま“OVER DRIVE”がスタート。ツアー中盤からは、曲前にJUDAIがマイクを通さず地声で自身の想いを伝えるという演出に。静かな会場には、大きな声で言えないようなことも包み隠さず話す、少し震えたJUDAIの声と、微かにすすり泣くFBFの声が響いた。“OVER DRIVE”後、ガラスの砕破音から始まったのは、REIJIとJUDAIとMASAHARUのユニット曲“Still in Love”。後ろ髪引かれる思いを男性目線で熱く歌ったこの曲は、静と動のギャップに五感を奪われる。暗転しMARKがちょこんとステージに現れる。「原点に戻る機会があった」と、MARKとTATSUKIがそれぞれの原点である歌とダンスのみで勝負に出る。aikoの“カブトムシ”を切なく歌い上げるMARK、歌詞やトラックに呼応したしなやかなダンスを披露するTATSUKI。まさに生涯忘れることはないだろう。

  MCで白ver.公演同様互いのユニットのパフォーマンスを褒め合うと、結成当初から大切にしている“落ち葉”、1st フルアルバム収録の失恋ソング“Bye Bye”を歌い上げる。再びMCに入りTATSUKIがツアーにかける想いを丁寧に言葉にし、会場にセンチメンタルな空気が漂う。その空気を一掃するようなC&Rから“All This Time”、“WE ARE!”と一気に駆け抜ける。「今のFlowBackのベスト」だという最新シングル“Weekend“を披露。会場が各々音に酔いしれ音を楽しむ、エンディングにふさわしいライブならではの空間が出来上がった。

  FlowBackコールの中流れ始めたのは、MARKが作詞した“A.N.L”だ。この曲も最近では‘レア曲’化しているため、FBFからは悲鳴に近い歓喜の声が上がる。その後のMCでは毎回グッズ紹介を行なっているが、今回のツアーTシャツは、袖を捲ると右には‘FlowBack’、左には‘FBF’の文字が現れる。一見離れ離れのようだが、Tシャツを着た人と隣合わせになると‘FlowBack’と‘FBF’が近づく。また、タオルも同様に左右両端にそれぞれ文字が刻まれており、タオルを広げて持つと‘FlowBack’と‘FBF’が近づく。REIJIの人柄を表すようなハートフルなデザインに、会場中が心を打たれる。終盤の公演では、タオルの話題になるとPA卓のFBCrewが自らタオルを掲げるという微笑ましい場面も見られた。そんな温かい空気の中、「FBFに届けたい1曲」という曲フリで始まった“ALWAYS”は、今回のツアーのちょうど1年前にリリースされた曲である。ラップパートではJUDAIがメンバーを指名しそのメンバーがラップパートの前半を歌うというサプライズが。笑いあり涙ありで黒ver.公演は幕を閉じた。

 

  ある意味でファンの期待を全て裏切り、25公演中24公演を一気に駆け抜けたFlowBack。25公演目はどのような構成になるのか。彼らが導き出した"答え"とは何か。ツアーファイナルを迎えたその先には何が待っているのか。注目のツアーファイナルは4月27日(土)品川ステラボールにて開催。彼らのバイタリティを是非とも肌で感じていただきたい。

 

◎白ver.セットリスト

01 Let’s Get Together

02 Weekend

03 Heartbreaker

-MC-

04 Young and Free

05 Let Me Love You

06 Be Mine

-MC-

07 FAMOUS

08 Showstoppaz(2番なし)

09 BREAKOUT

10 OVER DRIVE

11 little bit mo’

12 REIJI×JUDAI×MASAHARU session

-MC-

13 落ち葉

14 I SWEAR

-MC-

15 All This Time

16 WE ARE!

-MC-

17 Come A Long Way

 

—Encore

18 イケナイ太陽

-MC-

19 After Rain

 

 

◎黒ver.セットリスト

01 Let’s Get Together

02 Heartbreaker

03 Come A Long Way

-MC-

04 Young and Free

05 Let Me Love You

06 Be Mine

-MC-

07 BOOYAH!

08 Turn Around(1番のみ)

09 VERSUS

10 OVER DRIVE

11 Still in Love

12 MARK×TATSUKI stage

-MC-

13 落ち葉

14 Bye Bye

-MC-

15 All This Time

16 WE ARE!

-MC-

17 Weekend

 

—Encore

18 A.N.L

-MC-

19 ALWAYS

 

 

 

【LIVE information】

4月27日(土)

LIVE TOUR 2019 “The Answer” FINAL

@品川ステラボール

OPEN 17:00 / START 18:00

TICKET https://eplus.jp/sf/detail/1697180001

 

5月3日(金・祝)

Fm yokohama 「みなとみらいKINGDOM」E★K radio公開収録

クイーンズスクエア横浜1F クイーンズサークル

時間 16:00〜17:30

出演者 森崎ウィン(PRIZMAX)、SHIN(CROSSGENE)、MASAHARU(FlowBack)

FlowBackのパフォーマンスあり

https://www.fmyokohama.co.jp/pc/topics/6051

 

5月4日(土)

肉フェス TOKYO 2019

@ お台場特設会場お台場青海地区P区画

出演時間 11:30〜12:00頃

https://www.nikufes.jp

 

5月6日(月・祝)

SPINNS FES vol.2

@ 川崎CLUB CITTA’

OPEN 15:00 / START 15:45

出演者 FlowBack天才凡人、IVVY、CUBERS、First place、FIZZY POP(ナチュラル炭酸)、FREAK、BUZZ-ER.   and more

https://www.spinns.jp/feature/spinnsfes2019/

 

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